人気ブログランキング |

ZERO23のコーナー 通称「店なぞ」には載っていないお話。


by misenazo

山形市「菓子処 商正堂」

1、山寺に銘菓アリ! 本物志向の和菓子店

山形が誇る観光地 山寺にある老舗の和菓子店「菓子処 商正堂」。
こちらは昭和4年創業で、現在2代目のご主人佐藤恒男さんと奥さまのアキさんがお店を守っています。かつて天皇へ献上されたこともある銘菓「もろこし」(1枚80円~)の他、まんじゅうや金つばなど、ひとつづつ手作りで生み出されるお菓子はどれも確かな味わいばかり。山寺に来ると必ず足を運んで来るリピーターも少なくないのです。
さて、直径5cmほどの小さな「もろこし」は、「もろもろのお菓子の中で一番おいしい」という意味で名付けられたんですって。

a0248710_13394183.jpg


一見すると地味な干菓子ですが、実は製造時の気温や湿度にも左右されるほど繊細なお菓子なのだといいます。よく観光地などで見かける代物ですが、こちらのそれは100%小豆のみ使用。そのため、口で溶けた後、余計なものが一切口に残らないのです。
そんな「もろこし」、一体どんな風に作られているんでしょ?




2、「もろこし」とはなんぞや?

そもそも「もろこし」とは、小豆の粉と砂糖を混ぜ、型にはめて炭火で焼いたお菓子のこと。
こちらでは炭火で焼き、炭火で乾燥させることで独特の香ばしさを出しているそう。すべての工程はご主人の手作業で行われているというから、なんとも手間がかかっていますねえ。
小さく割って口に入れると小豆の香りがふわっと広がり、スーッと舌の上で溶けていきます。見た目も味わいもとても素朴ですが、緑茶や抹茶といただくとその風味がぐっと引き立つ感じ!
少量でも十分心が満たされるんですよね。まさに、大人のためのお菓子、です。

a0248710_1339135.jpg




3、かつてない味の「金つば 」に出会う

「もろこし」に次ぐ評判のお菓子が、一風変わった「金つば」(170円)。

a0248710_13433243.jpg


どこが変わっているのかというと、しょっぱい金つば、なのです。「んっ、気のせい?」レベルではなく、「これ、確実に塩入ってますよね?」レベル。そう、塩がしっかり利いているのです。
10年前、ご主人がたまたま塩を多めにして試作を出したところ意外にも好評で、以来定番の味となりました。観光客の中にもそのクチコミを聞きつけてやって来る人は多いそうです。
しょっぱい金つば。このユニークな味わい、試してみて!


【編集後記】

昭和55年に建て替えたという現在の店舗は、クラシックな日本家屋の造り。店内は空気の回りがいい高い天井で、大きな窓からは自然光がさんさんと射し込んできます。なんだろう、とにかく居心地がいい!
うれしいことに、お客さんにはお茶のサービスも。奥にお座敷スペースがあるので、ここは意を決して「座ってお茶とお菓子、いいですか?」と一声かけてみてはいかがでしょう。
囲炉裏を前にすると、不思議と気持ちが癒されてきます。「もろこし」の素朴な味わいを感じながら、座敷でのんびりとした静かな時間を過ごす…。
山寺の新たな楽しみ方、発見です。

a0248710_1359282.jpg


(「菓子処 商正堂」おわり)

★お店DATA
菓子処 商正堂
山形市大字山寺4437
023-695-2048
営業時間 8:00〜17:00 
定休日 無休(※12月〜2月末までは休業) 
by misenazo | 2012-01-01 00:00 | 菓子