上山市他「杵屋本店」その1
2012年 01月 01日
山形の人が子供の頃から慣れ親しんできたお菓子屋さんのひとつに「杵屋本店」があります。
お盆や正月、法事といった親戚が集まる場にはこちらのお菓子がよくお目見えしていた、なんて記憶ありませんか?
ライターSの実家では、親戚の集まりの際は、ほぼ登場していました。
化粧箱に詰められたたっくさんのお菓子。叔父、叔母の中にきっと熱心な杵屋ファンがいたのかもしれませんね。特に「リップルパイ」は確実に入っているお菓子のひとつでした。
大人になった今も、口にした瞬間すごーく懐かし〜気持ちになります。
そんな杵屋本店、歴史を辿るとなんと創業200年。南陽市で開業し、現在10代目となる菅野高志社長がその暖簾を守っています。ほとんどが山形をモチーフにしたお菓子なので、帰省中の学生サンなどは山形みやげに!と大量買いする人も多いといいます。
バリエーション豊富な個装タイプのお菓子は、ひとつ100円前後から購入できるとあってちょっとした手みやげに最適。お子さんがいる家庭なら、クリームたっぷりのロールケーキ「極」もおすすめですヨ。
そういえば、すっごく素朴なギモンなのですが。県内各地の店舗すべてになぜ「本店」が付いているのか気になりません…?
というわけで伺ったところ、社名自体が「杵屋本店」なので、どの店舗が本店ということではないとのこと。あっ、そういうことでしたか!
2、風味のよさ抜群!吟醸酒まんじゅう
創業200年を記念して、昨年2月から発売を始めた珍しいお菓子があるとのこと。
それが、純米吟醸の酒粕を使った「夢吟醸」(140円)。こちらは、日本酒好きにはたまらない酒まんじゅうです。
県内にある老舗酒造の搾りたての酒粕を自家製白あんに混ぜ、さらに北海道産の大納言も加えて食感をプラス。口にすると酒粕の豊かな香りがふわ〜っと広がり、しっとりとした生地の口当りも絶妙です。
かなり酒粕の風味が強いので好き嫌いが分かれるところですが、お酒好きなライターSは好み♪
日本酒好きな方へのおみやげにもよさそう!
3、ライターSのマイBEST3!
ライターSは幼い頃からこちらのお菓子をいただいていました。ということで、勝手ながらマイベスト3!
まず3位は「カスタードケーキ」(120円)。
ふわっふわのスポンジとなめらかなカスタードクリームのコラボが最高!
子どもはもちろん、大人でも嬉しい気分になれるおやつデス。
続いて2位は、前述の「リップルパイ」(120円)。
これはパイ生地で胡桃入り自家製餡を包んだ焼菓子で、和菓子党にもおすすめ。
あんことパイ生地の組合わせって、なかなか斬新な味わいで好きです。
そして第1位は「出羽の夕月」(120円)!
ちょっと渋いパッケージなので、一見「和菓子??」と思うかもしれませんが、ソフトなクッキー生地でバウムクーヘンとクリームを挟んだ洋菓子です。
好きなポイントは、洋酒が利いている大人味なところ!結構しっかりめに利いてますよ。子どもに気遣って洋酒を使わないお菓子屋さんが増えている昨今、この潔さはある意味貴重だわと思います。
洋菓子って、根本的に洋酒と相性がいいですよね。コレが入るといきなりリッチな味わいに変化しますもの。このおいしさに気付いたら大人になった証拠!でしょうか??
「出羽の夕月」だけで延々と語れそうなくらい、大ファンです。ずっと販売してほしい!
【編集後記】
子どもの頃から知っているお菓子屋さんですが、やっぱり話は聞いてみるものですね。お菓子にまつわる興味深いお話、たくさん聞かせていただきました。
和菓子のイメージが強いですが、洋菓子も侮るなかれ!です。特にライターSのベスト3は、「あっ、コレ好き!」と思う方はきっといると思いますよ。
どのお菓子もどこかホッとする味なのです。こういう感覚って、大人になったら意外と大事だなって思います。
そういえば!こちらのロゴマーク的な印、ご存知ですか?丸と棒のあのマーク。
コレ、実は「まんじゅう」と「羊羹」を表しているのだそう。
いかにも菓子屋さんの発想!?
杵屋本店のお菓子を囲む際の、「へえ」ネタに、ぜひ!
(「杵屋本店」終わり)
★店舗DATA
杵屋本店
上山市弁天2-3-12(本社)、店舗は県内20店舗
023-673-5444(代表)
営業時間 9:00〜19:00(※店舗により異なります)
定休日 年中無休
HP http://www.kineya.co.jp/